我々は国際化と情報技術の時代に生きています。そして、多くの難しい問題に直面しています。過去20年の間、我々は相当な数の発展途上国での急成長を見ました。ソビエト連邦と東部ヨーロッパ諸国における社会主義体制の崩壊と上記の成長経験の観察にもとづき、多くの経済学者が財産権の尊重と政情安定が市場経済の「成功」の基盤であると結論するに至りました。その後、金融危機が起こりました。この出来事により、あらゆる政策立案者は経済活動(特に金融部門のそれ)に関する規制緩和の役割を再評価することを余儀なくされました。一方、関係者による努力にもかかわらず、地球温暖化の問題は、ますます難しくなっています。富裕国では、高齢化と不平等の増加が主要な懸案事項となっています。高齢化社会は財政赤字を悪化させる傾向があります。そして、政府の経済運営をより難しくします。草の根運動「ウォール街を占拠せよ」は、まだ我々の記憶に新しいです。この草の根運動は、市場志向の経済政策に伴う不平等の拡大と大多数によって要求される平等との間のジレンマを示しています。これらの問題は全てチャレンジングです。社会・国際学群は、世界を改善するため上記のような問題にアタックする、若くて創造的な人(あなたのことです)を支援するための教育を提供します。

 社会・国際学群は、社会学類と国際総合学類から成ります。社会学類は主にディシプリン型の科目を提供します、そして、国際総合学類は問題解決型の科目を提供します。各々の学類のカリキュラムは柔軟で、両学類の科目を修得して学士号を取得することができます。2010年夏に設立された、社会国際学教育プログラム(G30プログラムの一部)は、留学生に英語で教えられるコースをとることによって学位を取得する機会を提供します。社会・国際学群は、筑波大学が標榜する「国際性の日常化」を先導するものと言うことができます。

社会・国際学群長
   根本 信義